金型の破損修理


先日、他社製のトリム・ピアス金型修理依頼をいただきました。状況をお客様に確認すると下ダイがカス詰まりを起こしてダイにクラックが入りバリが出たとの事です。確かにダイに1箇所クラックが入りカス詰まりしており、上パンチはストリッパーより突き出ていてパンチも破損している様子がわかります。この金型は同径のピアスが4箇所割振りで空いており、カス詰まりは1箇所ですが4本全てのパンチが破損しています。カス詰まり箇所はパンチの頭部ツバと中間の2箇所で折れていましたが残りの3本は頭部ツバの破損です。この金型はトリム・ピアス型でこの同時加工の距離が狹いため、ショルダーパンチを使用することが出来ないのでストレートパンチで設計してあります。この金型の経緯もわかりませんのでパンチだけを切取って単純に考えるとストレートパンチがショルダーパンチになるだけで胴径が太くなるのでツバの破損は起こらない強度になります。その他対策としては厚板用に変更し頭部ツバを厚くすることも出来ます。パンチ頭部が破損する原因としては打抜き時に大きな圧縮力を受けて応力集中すること、打抜いた瞬間には逆に大きな引張衝撃力が発生することも頭部破損に繋がります。今回の案件はショット数が不明(恐らく移管型)で素材の条件も悪くないので、経年劣化で破損したと判断し原状回復の修理とします。金型構造が無理をしていることが全ての原因ではありますが、分離し工程が増えると金型費用、プレス加工費用全てに影響が出るので金型屋としては仕方ないのかなと思います。





右から2番めの短いパンチがカス詰まりパンチ(中間部紛失?)





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